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72、高知城、光の祭り(平成30年12月11日)

 今年は平成最後の年末となる。高知に滞在し始めて4年近くになった。両親のルーツが高知県ということで、サラリーマン生活の時代をはるかに過ぎてから住み着くことになった。女房・子供を東京に置いて、小生の郷里である高知、父の実家で農業法人を仲間と立ち上げ、徐々に土佐人の仲間入りとなり、終活の準備なぞは一向に進まず、よせばいいのに新たな取り組みが喜寿(77歳)を迎えても止まらない。

 あらたな歳を目前に今年の年末年始もイベントに参加する。お祭り好きの高知に住んでいると、一年中がお祭りで過ぎていく。
 高知城は、年末11月22日から新年の6日まで光の祭りである。これは,「志国高知、幕末維新博」特別企画、日本三大夜城として行われるものだ。高知城は1601年から約10年の歳月をかけて築かれた。その後、火災にあいながらも江戸時代中期には創建当時の姿で再建された。日本で唯一、天守だけでなく本丸全体の建造物がほぼ完全に現存する貴重な城である。
 今回始めてチームラボによりDIGITIZED KOCHI CASTLEというアートプロジェクトを行っている。非物質的であるデジタルテクノロジーによって、街を物質的に変えることなく「街が街のままアートになる」というプロジェクトである。光の祭りのプロジェクトでは、江戸時代の姿を今に伝え、現在も高知の街の象徴である高知城を、人々の存在によって変化する、インタラクティブな光のデジタルアート空間に変えるものである。夜の5時半から9時半まで、二の丸、三の丸でこの光の祭りが行われ、多くの市民や観光客が訪れている。

 追手門からすぐ脇の飲食・物販ブースには9店舗ほどが出店している。ブースの奥には舞台があり、お神楽や、文楽などの催しが演ぜられる。
 私は仲間とそのブースの片隅で、焼きそばをホットプレートで作っている。この焼きそばは、特製のたれである弊社販売の「にんにくやきにく極みたれ」と塩コショウで味付けしたもので、具としては自社栽培の「青ネギ」と四万十ポークをいれたもので、上品な味でおいしいと評判である。もちろん、その場で、その「たれ」と、ネギ味噌の商品の販売もしている。同じブースのE氏はもともと飲食店経営の専門家で、土佐の赤牛の串焼きやビール、ワインの販売などで、奥様と魅力ある商品を販売している。
 私の楽しみは、焼きそばの販売を通して、そこに来られるお客様と世間話や焼きそばの味に関してやり取りをすることである。高知は約70万人の人口であるが、お祭り好きだけに毎晩多くの市民が押しかけるが、やはり知り合いの方が来店して声を掛けてくれるのが楽しみだ。最近は高知でも夜は寒いので、屋外での飲食よりも近くにある「ひろめ市場」に人気があり、多くの来場者の流れは町中に消えていく。
 我々、食品ブースの出店は残すところ、12月31日(大晦日)と元旦から6日まで。したがって、年末年始は家族と離れてお城で過ごすことになるが、なかなか経験できないことなので、それなりに楽しく仕事として取り組みたいと考えている。
 読者の皆様、どうか良い新年をお迎えください。         

2018年12月11日

71、高知新港の将来性(平成30年12月10日)

 コンテナ・ターミナルを保有する地方は貨物を集め、外航船を誘致することに努力を継続している。高知県は平成29年に第2期の高知新港振興プランがある。平成29年度から33年度までに関して策定している。その内容は、県内貨物の集貨・創貨による外航航路(東南アジア方面)誘致の実現である。具体的には、県内貨物の利用促進によるベースカーゴの確保(集貨)、海上輸送による農林水産物の輸出拡大(創貨)、コンテナ航路の充実に必要な施設整備が挙げられている。
 御承知のように、現在狭い四国4県は、高松港、徳島小松島港、高知港、松山港、今治港、三島川之江港の6港が存在している。それぞれ外航船を直接誘致するには、貨物量が少なく同様な問題を抱えている。それでも、それぞれの港が努力して外航船の誘致活動を行っている。しかしながら多くは、釜山などへのフィーダー配船がほとんどである。
 高知港の場合は、金曜日には「三栄海運」が週一便釜山経由の貨物を運び、木曜日には「シノコー成本」が釜山、天津の貨物を、火曜日には「鈴与」が内航船で神戸経由の荷物を積んでいく。関係者の努力の結果、貨物量は徐々に増えているらしい。
 高知県の太平洋に面した立地条件から何とか港湾の利用を促進していきたいところである。高知県内だけで考えると、現状では大幅に輸出入貨物を増やすことは難しいと思われる。何とか英知を絞って徐々に貨物を増やし外航船を誘致した。船会社は貨物のある所に寄港するのが常識である、とにかく貨物を増やすしかないのである。貨物が集まれば、船会社は大阪・神戸に船を寄せるより、高知港の方が運航コストもセーブできるに違いない。徐々に高知港積卸の貨物を増やす努力と戦略を検討し続けなければならない。幸いにも、中国地方から高知までの国内輸送のための道路はかなり整備されてきているので、外航船が瀬戸内海を航行するよりも広範囲に存在する貨物を高知港に集結することの可能性はあるように考えられる。その際、四国の他港との連携で、それぞれを輸出入の基地として活用することも可能ではないかと考える。貨物が先か、舩が先かと模索されるが、とにかく徐々に貨物を増やしていくしかない。
 その一つの方策が、現在港に建設中の高台の埋め立て地を、流通基地としての活用にあると考える。産官学の知恵を絞って、県内の一次産業を生かす6次産業拠点として、国内外に流通できる商品を生み出す基地として、多くの生者者や産業界が一丸となって取り組めないものだろうか。もちろんそこにはリーダーカンパニーを誘致する必要あるが、ロジスティクスの考えからすれば、具体的な青写真を産官学で検討した上で、参加者を募る活動を進める必要があると考える。そこに必要なのは、汎用性のある、製造・加工・保管配送流通を束ねた施設が求められる。各種研究機関の存在も忘れてはならないのだろう。
 関係者が諦めないで同じ方向に向かえば、外航船の配船は不可能ではないと考えている。本件に関して、過去の川崎港の経験からその難しさは十分承知しているつもりである。小生も微力ながら誘致活動に参加して、実績の上がるのを楽しみにしたい。

2018年12月10日

70、第7回「にっぽんの宝物グランプリ」高知大会 (平成30年11月4日)

 全国各地で、地域を新商品開発で盛り上げようと、「にっぽんの宝物グランプリ」の開催が広まってきている。 高知県は早くから取り組み、今年で第7回を迎える。 今年も、高知市雇用創出促進協議会が主催し、5月から11月2日の大会前日まで、8回のセミナー、数回の専門講師による商品開発に必要な講習等が開かれた。 大会前日には、本番さながらのプレゼン力向上セミナーが株式会社アクティブラーニングの羽根拓也氏によって開催され、最後のブラッシュアップの機会も設けられた。
 今年のエントリーは、調理部門5グループ、新体験部門4グループ、スイーツ部門4グループと13グループになった。 これは今までで最高のエントリー数である。 いずれも、それなりに磨かれた商品がそろった。
 調理部門の出品は、①「四万十ポークひと口ステーキ」高知県産純米大吟醸酒粕をふんだんに使った贅沢な肉味噌、御飯だけでなく、お酒との相性も抜群との触れ込み。 ②「大豊(山間部)ブルーベリーワイン」とイノシシのテリーヌ」。 ③「鹿肉のパテ」のマリアージュ。生節と宗田節の「土佐ぶしみそ」。 ④仲間であるカフェを経営するE氏の「佐あかうし燻製&ソーセージ」。 ⑤私どものエントリー「もろみ糀(こうじ)ネギ味噌」。
 この5グループが順番に、1分間あらかじめ用意してあるパワーポイントをスクリーンに映し出し、プレゼンターが舞台に上がり、短い2分間で自己紹介や開発の経緯や商品説明を行う。 その後、7名の審査員に試食してもらいながら、商品に関して質疑応答となり、商品に関して審査員の感想を述べてもらう。 最後は、15秒でプレゼンターがアピールポイントを述べ、終了となる。ポイントはいかに審査員に商品力と熱意が伝わるかである。
 私ども株式会社土佐龍馬の里が推進役として、今後も中心になり、開発された商品を販売することになる。 今回は、四万十町で150年続く井上糀店からもろみ糀と米麹を供給していただいた。 各種の商品を製造販売しているM社にお願いして、糀と私どもが持ち込む青ネギを乾燥してもらい、乾燥したもろみ糀とコメ糀を一定量ビンに入れて、購入者が醤油とミリンをお好みで加えてもらうと、2週間後においしいもろみ糀味噌ができるようにキットとして販売する。 後は、ベストな味の「もろみ糀ネギ味噌」の販売と手軽に使えるチューブ入りの商品も製造しようと、短時間であったが丁寧に説明した。
 試食は輪島塗のお盆の上に小皿に味噌を入れ、大皿の方には、小さなおにぎり、きゅうりのスティック、薄切りの牛肉と白ネギを少量いためて、それらに味噌を付けながら味わってもらった。 さらにはビンに入れたキットに、その場で醤油とミリンを用意して、審査中にマイ味噌を造ってもらった。 公表に関しては、おいしいとかなり高い評価をしていただいたように感じた。
 新体験部門とスイーツ部門も同じように、それぞれのプレゼンが行われた。 審査の発表はそれぞれの部門で、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞等が用意されていた。
 我々の審査結果は審査員特別賞とのことで、強豪ぞろいの中で、グランプリは取れなかったが、そこそこ満足できる評価と感じた。 今後は開発した商品の販売展開と、来年に向けての新商品開発に関しても、コラボ先とアイデアを絞り込みながら挑戦を続けたいと考えている。

2018年11月04日

69、喜寿を迎えて (平成30年10月26日)

 筆者は今年10月で77歳(喜寿)になった。 主治医には血圧と血糖値を心配され、血圧を下げる薬を朝食後一錠飲むようにいわれ、かなり前から飲んでいる。 それ以外は、長女(外科医)にいわれ、健康補助食品「コエンザイムQ10」を一錠毎朝飲む程度で、自分ではいたって健康と自負している。 若い方々と一緒に食事をして、よく食べるとビックリされるケースもある。 朝食などは、20歳の息子よりも食べる量は多いと感じる。 食べ過ぎのことが、血圧や血糖値が高い原因かもしれない。

 高知での滞在が長くなり、車社会で歩くことも少なくなり、できるだけ運動するように心がけている。 小中高時代にはバレーボールや登山、大学では空手、元々運動好きなので、現在もテニスは継続してプレーしている。 週2回、夜間に若い方々と中学校のコートで、後は地元のシニアのクラブ(100名以上のメンバー)のテニスが月一あり参加もしている。 また最近高知へUターンされたN氏と、時々彼が通っているクラブでやる機会がある。 常時プレーされているシニアの方々は、大変動きも良く、上手な方が多いと感じている。 様々な年齢の方々とテニスをすることで、自分を含め、その動きは大なり小なり、年齢とともに体の柔軟性やジャンプ力に違いが出てくることは、間違いないようである。
 自分ではまだまだ若いつもりでいるが、実際に若い方々からどのように思われているか、自分では分からない。 若い上手なテニスプレーヤーが時々、サーブを緩く打ってきたり、ちょっとした私のうまくいったプレーに関して、大声でナイス・プレーと言ってくれたりすると、私を年寄り扱いしているのではと感じるときがある。 自分では日頃余り意識していないが、若い方々と接する機会には、何かと遠慮がちな私を感じるときもある。 皆が年寄りに遠慮することに対して、控えめにしている方がよいのではと感じるからだろうか。 間違いなく、年を取るごとに老化していることは間違いないし、いつまでも老化しないということはあり得ないわけである。

 医療の進歩によって、日本人の平均余命は伸びているらしいが、健康寿命は余り延びていないようである。 やはり私もできるだけ健康で長生きし、寿命が来たときは“ころりと”いきたいものである。
 最近同年代の友人等が、体のあちこちで具合が悪くなり、病院のお世話になっている方々が増えてきた。 それぞれ、持病やケガが原因だが、老化現象で転びやすくなったりして、思わぬケガで病院に担ぎ込まれる方もいる。 それぞれ注意しているつもりでも、四六時中、最善の行動をすることはできない。 やはり、それなりに自覚して、年齢による老化を自覚しながら、健康で明るく生き抜くことが大切と感じる。
 77歳を家族や知り合いが祝ってくれて、大変有り難いことである。 できるだけ皆様の厚意を無にしないように、これからも、老化を自覚しながら、それなりに健康で楽しく暮らしていきたいと考えている。 健康で生き生きていることを感謝しながら、今後も楽しく愉快に生きていくつもりである。

2018年10月26日

68、木材の宝庫・高知県 (平成30年10月21日)

 高知県は面積の84%を森林が占め、森林率は日本一である。 杉やヒノキの森林資源が豊富に蓄積されている。 森林は根で土を支え、土砂崩れを防ぎ、水を蓄え、また野生動物の住みかとして、さらには暮らしに必要な木材の供給など、様々な機能を有している。 山で蓄えられた養分や微生物が、川に流れ込み、海の生物に必要な養分も供給する重要な役割がある。
  全長196キロメートルを雄大に流れる「最後の清流」四万十川も、流域の豊富な森林により育まれている。特に、四万十地域はヒノキ林が豊富にあり、昔から住宅や神社仏閣用などの建築用材として利用価値が高く、木肌が淡紅色で、美しく油脂分を多く含み、色つやも良いことから、高い評価を得ているようだ。
 四万十川流域の4市町村(四万十市、四万十町、中土佐町、三原村)は一丸となって、間伐など森林整備を推進し、立派なヒノキ林を育成している。
 日本は木をあつかう文化の国である。 現代に生きる我々は、この国に息づいてきた文化を、時代に合う形に進化させ、次世代につないでいくだけの工夫が必要といえるであろう。
 少子高齢化の先進国ともいわれる高知県は、ともすると、この豊富な資源を活用できない状況に、追い詰められているかもしれない。 関係者が後継者の育成や訓練に、真剣に取り組まなければならない状況のようである。 若者に限らず、シニアの方々でも、森林に関心のある方々に、現状と今後の取組や、新たな木材産業の開発等を広報し、関心を持ってもらうべく、多くの取組を推進している。
 10月には、高知市の中央公園で「もくもくエコランド2018」が、週末の二日間にわたり開催された。 木材の加工業者や林業に携わる多くの企業や団体が参加した。 また、高等技術専門学校を紹介し、若者に林業を紹介し、関心を喚起すべく、森林環境学習フェア等が開催された。
 ステージイベントとしては、木の文化賞の表彰式や、森の検定など、盛りだくさんなプログラムが組まれていた。 それらの中には、森林機械の展示・実演、森林環境学習ブース、小規模屋根構造の組み立て実演、子供向けには、キッズ絵画コンクール、木のおもちゃコーナー等、盛りだくさんの内容である。

 私は友人に誘われて、来場の皆様に味わっていただくため、フードマーケットの一角で、焼きそばを作り、販売させていただいた。 高知県はイベント好きで、最近は何かとよく借りだされる。 最近では、高知城、競輪場などに出向いている。 何かと準備は大変だが、当日の来場者に「おいしい」と喜んでいただくのと、会話を交わすのが楽しみである。
 私が最近作る「焼きそば」は、そばと四万十地域のおいしい豚肉の角切りを取り寄せ、ポイントは、自前で栽培している青ネギをたっぷり使い、味付けは塩コショウと、弊社が販売している「にんにくやきにく極みたれ」である。 これは2年前の高知市のコラボグランプリで敢闘賞をもらったレシピである。
 今後も、木材資源の大切さも忘れずに、できるだけ多くのイベントに参加して、多くの方々との触れ合いを大切にしたいと考えている。

2018年10月21日
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