44、高知県・九反田CCRCセンターの推進 (平成29年11月4日)

 これまでに、二度ほどCCRC(注)に関しまして執筆させていただいていますが、いよいよ具体的に年末から、来年早々活動が開始されますので、高知の素晴らしい環境と、美味しい食材、親しみやすい人柄の多い地にご関心を持っていただき、移住・定住、長期滞在等ご検討ください。
 高知のCCRCを推進するのは高知県のサポートのもとに、3人のシニア・マネージャーが、まさに高知らしい取り組みを始めます。 3人はその2人がUターンで、首都圏の大手企業で活躍しながら香港を始め海外経験豊で地元老舗企業の三代目のM氏、そして、新宿のホテルでシェフをマネージメントしていて、インドネシアのホテルでの経験もあるI氏。 そして私ですが、両親が高知県出身で、現在は父親の生家で農業法人を立ち上げています。 したがって、3人ともがまさにCCRCの活動の実践をしている訳です。

 人口減少と少子高齢化が全国に先行して進行する高知県では、県内市場の縮小、産業や地域の担い手の不足が深刻化しています。 国も、地方創生に向け、CCRCを積極的に普及しようとしています。 そのため、県外から各分野の担い手となる人材を積極的に誘致し、地域産業を活性化させる方策として「移住促進」の取組を進めてきています。 平成27年には県外から500組を超える移住者を受けいれる等、一定の成果を上げつつありますが、その一方で、地域間競争の激化もあり、全体の8割以上を占める20代から40代の移住者に加えて、今後は人口ウエイトの高い50代から70代のシニア世代も重要なターゲットとして捉えていくことが必要になっています。
 健康でアクティブなシニア世代が高知県内で活躍することにより、消費の拡大や雇用の創出のほか、豊富な知識・スキルを県内の産業振興や地域課題の解決に活かしてもらうことも期待できます。 このことは、当のシニア世代にとっても、就業や地域活動といった活躍の場が得られる点において有益であると考えられます。

 近年の I o T(Internet of Things)の普及によって、身の回りのあらゆるものが通信機器としてネットワークに接続されるとみられ、特に、医療の分野で多様なツール、システムが開発されて、その普及も進んでいる。 高知県では、これまでも情報通信インフラ整備に取り組んできていて、大部分の地域では都市部と遜色のない環境がととのっています。
 更には、県内の大学等高等教育機関の協力を得て、CCRCの加入者が活躍に必要なスキルを身に付けられる学びの場を提供し、逆に、加入者がこれまで培ってきた知識を、学生や地域住民等に伝授していただく機会も積極的に提供し、他世代間交流を促進することになります。
 CCRCの活動を推進することにより新たに、多くの触れ合いの場が生まれ、新たな創造の機会が増えることは間違いないと確信しています。

(注)朝日新聞掲載「キーワード」の解説
「Continuing Care Retirement Community」の略。直訳すると「継続的なケア付きの高齢者たちの共同体」。仕事をリタイアした人が第二の人生を健康的に楽しむ街として米国から生まれた概念。元気なうちに地方に移住し、必要な時に医療と介護のケアを受けて住み続けることができる場所を指す。政府は昨年、有識者会議で「日本版CCRC」構想をまとめた。高齢者の地方移住を促すことで首都圏の人口集中の緩和と地方の活性化を目指す。 (2016-09-16 朝日新聞 朝刊 群馬全県・1地方)

2017年11月04日