40、カットフルーツ用の梨 (平成29年8月7日)

 都市生活者のライフスタイルは、家庭での食生活に年々変化が起き、調理に手間がかからず、ごみが出ないカット野菜やカットフルーツを利用するため、その市場が大きく伸びているらしい。 
 高知で自社の畑で栽培している青ネギは、根元を畑に残し、カットして年4回ほど同じ畑で栽培しているが、主な出荷先は大手のカット野菜工場です。
 更に、高知県の農産物や果物を首都圏に出荷しているが、この2年ほど前から、取引先が高知の果物をカットフルーツの食材として取り入れて下さり、カット用の果物も新たに出荷が伸びてきている。 特に、高知特産の文旦は首都圏でも評判が高く、グレープフルーツの市場に一部食い込んできているようだ。 今年になってから、新たに、ポンカンや小夏の扱いも徐々に伸びてきている。 また、今まで考えられなかった、カット用のメロンが今年から出荷が始まっている。
 従来、輸入のパイナップルやグレープフルーツ等が主力のカットフルーツとして使われていたものが、徐々に国産の果物に切り替える傾向のようです。 カットフルーツ用の果物としての栽培に関しては、カットした時に身が崩れにくい品種を選ぶことや、コスト的にカット工場での手間や経費を考えると、果物の外見にはこだわらない栽培方法で栽培コストを削減する必要もあるわけです。 今年から始まった、カット用のメロンも栽培者からすれば、従来の栽培方法よりも手間がかからないので、経費も削減できるとのこと。
 
 更に、高知県には梨も秋には新高梨等が出回るので検討してくださいと伝えていたところ、早速連絡があり検討するとのことなので、梨に関して調査してみた。
 梨はバラ科ナシ属の木になる果実で、中国が原産とされ、日本には弥生時代に入ってきたとされていて、現在では様々な品種改良が行われ、その種類も数多くあり、沖縄を除き、日本全国で栽培されている。 大きく分類すると、和梨、中国梨、洋ナシの3種類があり、国内で生産されている和梨に対し、中国梨はあまり普及せず、一部地方だけで生産されている。 和梨は果皮の色で大きく2つのタイプに分類され、高知で栽培されている幸水や新高梨に代表される皮の色が黄褐色の“赤梨”系と、二十世紀梨や菊水に代表される色が“淡黄緑色”の“青梨”系です。
 早速、生産者を探すべく、大手筋の日曜市に出かけました。 8月の上旬に梨が出ているかなと探したところ、果物を主に販売している店舗に、早生の幸水を発見しました。 その後、見分けがつきにくいのですが、多摩という品種のものも販売されていました。 値段は結構高く、一個につき250円程でした。 色々と梨に関して情報を仕入れていると、高知での梨の主力産地が高知市内の西北にあたる、針木地区であることが解り、早速出向いてみました。 道路わきに梨の販売小屋が何件かある場所で、看板に書いてある電話番号にかけると小屋の後ろの高台から生産者が下りてきてくれました。 事情を話すと、関心を持っていただき、一か月後に新高梨の出荷が始まる時期に、再度訪問し商談することにしました。 新たな取引が開始され、バイヤーと生産者がともに喜んでもらえたらと考えています。

2019年08月07日