30、物部川 (平成29年2月13日)

 物部川は一級河川で河川延長は71キロメートル程である。 高知県香美市の白髪山を水源にし、大小の支流34の河川を合わせつつ土佐湾に注ぎ、高知県中部を流域として、南国市、香南市、香美市をまたぐ流域面積508平方キロの河川で、山地が流域の約88%を占める。 流域内では、高知龍馬空港や高知市への国道が整備されており、高知県最大の穀倉地帯である香長平野を含むため、野菜を中心とする施設園芸や稲作も盛んに行われている。 会社・自宅の場所は、土讃線、土佐山田駅から約4キロ、物部川の川沿いにあります。 親戚、知人と農業法人を立ち上げ、若者二名を社員にして、青ネギを栽培し、高知の農産物や果物を県外に販売したりして、地元の方々との触れ合いを大事にしながら、農業の六次産業化を目指している。

 私は父の仕事の関係で生まれは門司で高知には住んだことがなかった。 高校時代までは、この物部川の流域で、魚を取ったり、泳いだりした、懐かしい記憶が残っている。 今から50年程前は、この物部川は現在と全く違い、水も豊富で、アユをはじめ、海老やごり、ドジョウ等々、手づかみできる状況で、大変豊かな状況でした。 現在もそれなりに、素晴らしい河(川)ではありますが、昔とは程遠い状況です。 戦後電力開発のために、多くのダムを造り、水源には植林を行ったが、雑木林(ははそ)、なら、クヌギの林がなくなり、植物プランクトンが育ちにくく、魚や貝類が住みにくい河(川)に徐々に変化してしまったようです。

 先日、物部川のお祭りに、NPO法人森は海の恋人の理事長畠山重篤さんが招かれ、川上から川下まで視察、高知工科大で公演されました。 2011年3月の大震災でカキの養殖が全滅した。 海は養殖の筏が流されたり、流木が散らかったり、油が流れて黒ずんだ海であった。 しかしカキの養殖は短期間で復興することができた。 調べてみれば、川上の森を長年にわたり、ブナやナラを植林して雑木林として、植物プランクトンを大量に育成し、水中にカキに必要な植物プランクトンが食べきれないほど生きていたため、カキが短期間で回復したとのこと。 森は海に貝類や海藻、魚が必要とする植物プランクトンを大量に届けていることで、海と森とは相思相愛の仲といえるとのこと。
 畠山さんに個別に話を伺ってみると、物部川を視察してみて、魚類の生態系に関してもかなり厳しい環境であると心配されていた。 できれば、現状を関係者で再度確認して、どの様にして物部川を再建するかじっくり取り組む必要がある。 それには、自治体等に頼るのではなく、関係事業者や地域住民が自主的に方向性を定め取り組んでいく必要があり、過去の取り組みも踏まえ、再度、一歩進めたいものです。 自然が豊かなのは、そこに流れる河川が生き生きとしていなければならないと考えます。 生物の生命にとって必要なものといえば、水と空気と土壌それに太陽であれば、まずは水の流れを綺麗に取り戻したい。 地域の皆さんで問題を共有して取り組んでいきたい。

2017年02月13日