16、オリーブ   (平成28年5月8日)

 近頃、オリーブの塩漬けやオリーブ・オイルが食味や健康志向で人気があるらしい。
 四国の高知に滞在している関係で、地元の農産物や果物に関して色々な問い合わせがある。 先日、取引先から小豆島(香川県)のオリーブの生産者を紹介して欲しいとの依頼が入った。 別の取引先にその需要に関して確認すると、やはり関心が高いことがわかった。
 たまたま、大学時代の親友T君が小豆島出身で、10年前に亡くなっているが、奥様や、お兄様とのお付き合いもあり、連絡してみると、ぜひ来て下さいと快い返事があったので、取引先と訪問することにした。
 思い起こしてみると、私自身、小豆島に出向いたのははるか昔、大学時代空手部の合宿の帰りに親友T君の家に立ち寄ったことの記憶がある。 取引先は関東の大手スーパーのバイヤーを連れて、羽田から高松空港に飛んでくるという。 私は、高知から車で高松空港に向かい、取引先の2人を出迎えて、高松から高速艇で45分の船旅で小豆島の草壁港へ。 船着き場には、200年以上老舗のS社の社長が出迎えてくれた。
 私の親友のお兄さん(会長)が住まれている立派な屋敷に通され、久しぶりの再会で、親友T君の昔話がしばらく続いた。
 訪ねた老舗のS社は小豆島の数々の商品を扱う総合商社的な会社であることから、オリーブの製品はもちろん、数々の商品に関して、お連れした取引先は関心を示し、販売方法に関しても色々な角度から検討し、今後取り引きを進める方向で話が進んだ。

 ご承知のように、小豆島は面積約153平方キロメートルと瀬戸内海で2番目の大きさ。 島の中心部には、瀬戸内海で1番高い山「星ヶ城」を有し、寒霞渓を始めとする渓谷・自然が「瀬戸内海国立公園」に指定されている。 約500年前には、その地の利を生かした塩業が始められ、海上輸送の便利性から醬油製造、素麺の製造が始まった。 その後、醬油の二次加工品として佃煮製造、そして100年程前から、その自然気候を生かしオリーブの栽培が始まったとのこと。

 オリーブに関して、高知県農業技術センター果樹試験場に聞いてみると、高知県は明治12年にフランスから取り寄せた苗2,000本のうち50本が配布されて試作されたと記録が残っているが、品種などもわかっていないという。 また、オリーブは風媒受粉であるため、受粉がうまくできなかった、台風等の強風による倒伏やゾウムシの被害でうまく育たなかったと考えられるとのこと。
 年間平均気温15~20℃で栽培可能であり、年間降水量600~1,000ミリメートルが敵地とされたが、しかし高知県は2,500ミリメートルであるが栽培ができるという。 オリーブは典型的な陽樹で日照時間は長いほど良く、南西面が向いており、耕土が深く肥沃で排水が良いことが条件らしい。 品種は油用ではルッカ、ネバジロブロンコ、また塩蔵用ではマンザニロなどがある。
 高知に戻って、果樹園で植木を栽培しているO社長に聞いてビックリしたのが、高知から毎年何万本もオリーブの苗木を小豆島に送っているとのこと。 しかしながら、高知の気候では、オリーブの実は十分に育たないので一本の木になる量は、小豆島の半分程度とのことです。
 オリーブに関しても、その種や苗木は国際間や国内地域間の連携で運ばれていることが理解できた。

2016年05月08日