59、2拠点居住 (平成30年6月3日)

 郷里、高知県土佐山田町の家屋敷田畑を相続して5年ほどになる。 家族と東京に居住していると、高知の家屋敷が空き家では何の意味もないと思った。 学生時代に高知から東京の大学に入り、東京の我が家に下宿していた従弟Tと相談して、4年前に家屋敷を活用して農業法人「株式会社土佐龍馬の里」を設立した。 従弟の関係会社の上司K氏と、同じ地域で農業をされているY氏、それに東京から高知にUターンたしたM氏の5名で出資して会社を運営、早4年が過ぎた。
 最初の内は、親しい従弟T氏が高知にいるのでほとんど彼に任せ、月の内10日ほど高知に滞在する程度で過ごしていた。 ところが頼りにしていた従弟T氏が2年ほど前に病死してからは、逆転して現在に至るまで、高知に滞在することが多くなり、何か特別の用がない限り東京には戻らなくなった。 本年も、暮れから新年にかけて正月を数日東京で過ごしただけだった。 もちろん、私の知り合いの方にも、一年中世界を駆けまわっている方もいるし、従弟の会社の上司K氏などは高知、東京、東北に関連の会社があり、東京に住む御家族の家に落ち着く暇がない状況のようだ。 
 現在、私の場合は女房と大学2年生の息子は東京に残し、高知で単身赴任している、成り行きで2拠点居住の現状である。 私の場合は何代かにわたり、両親の祖先も高知出身で、親戚もかなり高知に住まれている。 何か運命的な経緯で高知に在住しているようにも感じている。
 この数年の間に、東京での仕事や経営していた学習塾等を整理し、東京へ戻らなくても、高知の仕事に専念できるようになった。 ただし、大学を卒業して大手物流会社N社を停年になってからも物流の業界団体の役員を7年ほど務めてきたので、現在でも物流に関しての専門知識と経験は継続して生かすようにしている。 時折、コンサルタント会社等から依頼があるので、電話インタビューでの対応は継続している。
 
 2拠点居住は、無駄なことや家族に心配や負担をかけることもあるが、現状を前向きに考えて過ごすことにしている。 東京の生活の過ごし方は慣れているはずであるが、たまに帰ると戸惑うこともある。 例えば、交通手段の選択についても幾つかのルートがあるためにその都度迷ってしまうことや、以前からお付き合いしていた方々が疎遠になり始めているので、連絡をちゅうちょする。 高知の良さはやはり自然が目の前にあるということになるが、バスや電車の頻度が少ないために、あらかじめ時間を確認してからでないと計画がたたない。 特に車の移動が主になるので、夕方ビールを飲むにしてもあらかじめその後のスケジュールを確認しておかないと無駄な出費をしてしまう。 私が住んでいる所は田園地域であるが、3キロほどで土佐山田町の街並みもあり田舎の生活も楽しめる、15キロほどで高知市に行けるので地方都市の生活もエンジョイできる。 一番楽しみなのは、時折歩いて10分ほどで一級河川「物部川」の川向こうに、気楽な飲み屋があることだ。 もちろん、そこ以外には家から歩いていける飲み屋は無いのだ。
 大都会東京と地方都市の田舎、土佐山田の2拠点居住はそれなりに価値ある生活かなと自己満足している。

2018年06月03日