61、6次産業化を目指して (平成30年7月3日)

 ある資料によると、6次産業化とは1次産業者自らが主体となって、加工(2次)・販売など(3次)に関わることで付加価値(所得)を上げる取組とある。 また一次産業としての農林漁業,二次産業としての製造業、三次産業としての小売業等、事業の総合的かつ一体的な推進を図り、地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す。 さらには、1次x2次x3次=6次産業といった整理から、農村(土地)等が持つポテンシャルに着目し、環境、エネルギー、バイオマスも包含した広義の6次産業化も概念化されているようだ。 最近はこれら農山漁村を視点に、規模の大きさや広範な面として取り組みに対して支援を行う「6次産業化ファンド」なども用意されている。
 これらの活動を通して雇用と所得を確保し、若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため、農林漁業生産と加工・販売の一体化や、地域資源を活用した新たな産業の創出を促進する活動が求められている。
 6次産業化を進めるに当たり、想定する売り先や消費者の相手やシーンを分析する手法として、STP分析がある。
  S(セグメンテーション)は販売先の需要者を分析
  T(ターゲティング)は競争優位で可能性が高いセグメントを選定
  P(ポジショニング)は独自性が受け入れられるかどうかなど、具体的な優位性について            分析
 これらの具体的な戦略を基本にして独自の取組を進めていくわけである、実際に取り組む場合は単独で開発推進することはまず不可能であり、成功するケースはまれと考えられる。 目的に向かって知恵を出し合う仲間が必要になる。

 私どもは最初の取組として、近隣の評判「焼き肉のたれ」の話を聞きつけ、手作りしている農家の女将に口頭でレシピを伺った。 地元の加工業者に相談して、役員農家の畑のニンニクを持ち込み試作した。 余りにも「にんにく」の量が多いのにびっくりした。 サンプルを渡すと、添加物が一切入っていないそのたれをなめるとプロも驚くおいしさだった。 生産委託して既に3年ほど販売して、現在も順調に販売は伸びている。 この商品が最初の6次産業化の道付けをしてくれたといえる。
 毎年何とか一件でも新商品を開発しようと取り組んでいる。 2年目は焼き肉のたれを活用した商品開発の取り組みとして、一次産業の自社で栽培した青ネギを活用し「ネギにんにく焼きそば」を地元の「コラボ・グランプリ」に参加して敢闘賞を獲得した。 しかし屋台で販売するにとどまり、商品化は進まなかった。
 昨年取り組んで商品化ができたものに「ネギ味噌」がある。 これは前にもお知らせしているが、地元の味噌屋さんに弊社が栽培した青ネギを持ち込み商品化したもので、具体的な商品として昨年から販売を始めている。 いろいろ改良点もあるので,それらを再考しながら輸出商品としても伸ばしていきたい。
 今年も自社栽培の青ネギを活用した商品の開発を幾つか検討している。 何とか今年中に新たな商品を生み出したい。 自分自身の粘り強い発想と想像力が必要である。 しかし取り組んでいて、多くの方々の知恵や経験・専門的な助けがないと前へ進めないと感じている。

2018年07月03日