63、(続)新商品開発 (平成30年8月2日)

 高知県土佐山田町、物部川流域にある、祖先から引き継いだ田畑を活用し、青ネギを栽培して3年目に入る。 この地域ではニラやネギ、生姜の栽培が盛んだ。 多くの農家が、儲からないといいながらもお米も栽培して、この時期、早場米は既に稲穂が金色に輝いている。
 俄に農業法人を立ち上げ4年が過ぎた。 素人の域を出ていないが、それでも、知り合いから、根強い需要があるからと勧められるままに、加工用のネギの栽培を続けている。 当初は徳島の方から指導を受けたが、幸いにも何とか継続して出荷を続けている。 通年で出荷しているわけだが、加工用ということで、畑から根を残して刈り取って、外側の部分を除き、10キロ単位で県内外の加工場へ送る。 年間で値決めをしているので、その都度価格を交渉する必要がなく、決められた数量を出荷することになる。 値決めの価格は厳しい数字だが、それでも、市場の相違を調べてみると、私どもの契約価格は半値程度のときもあれば、3倍もするときもある。
 今後も、しばらくはこの加工用のネギの栽培を続けていく所存だが、できればその一部を利用して、付加価値を付けるために加工品ができないかと考え、昨年は、地元の味噌屋さんに青ネギを持ち込み、ネギ味噌を商品化することができた。 販売は順調に推移しているが経営の柱になるまでには時間がかかる。 一昨年に販売を開始している焼き肉のたれもあるが、更に自社のネギを活用した加工商品を考えている。
 高知県も食の商品開発に関しては力を入れているので、自治体等の主催の研修会や相談会も多く開催される。 私は機会あるごとに、自社の青ネギを携えて会場に出向くことにしている。 今年も年末までに新たな商品を開発することを皆様と相談したり、お願いしたりしていたら、最近、幾つかの話が進み始めてきた。
 世代の違いや、様々な経験や専門の方々からのアイデアは、自分自身では想像もできない分野へと展開されていく。 四万十町の会社で、各種食品を製造販売しているM氏を紹介していただいたところ、青ネギをふんだんに使った餃子を試作してみようと、御提案いただいたので早速、青ネギを送らせてもらった。 M氏はとっさに、「ねぎまみれ餃子」とネーミングまで考えてくれた。平素から知り合いで、日曜市にも出店されているL社は立派な加工施設を持たれていて、ケーキやスムージー等様々な商品を加工販売されていているので、ネギの乾燥をお願いしたところ、早速ネギの色が残る乾燥ネギの試作品をお持ちいただいた。 さらには、現在販売されているトマト味のラスク姉妹品としてネギラスクを検討してみるとのこと。 また、180年も続くI麴店の7代目社長を窪川の工場まで、ネギを持って相談に出向いたところ、いろいろアイデアを出していただいた。 販売されている商品一つに、ビンの中に乾燥した麴をいれていて、購入した方が、自分で、みりんと醬油を入れて、2週間ほど置いておくと麴味噌ができるというユニークな商品があった。 それに乾燥したネギを入れさせてもらったらどうかという発想が浮かんだ。
 大手の食品開発会社の話では、毎年、数多くの商品開発を手掛けても、実際に世に出るのは2割程度あれば良い方だとのことだが、困難は承知で、皆様の意見を頂きながら着実に新商品を開発していきたい。

2018年08月02日