79、CCRC活動の状況 (平成31年4月19日)

 国が提唱し、地方創生の政策の一つでもある、シニアの地方への移住促進活動CCRCに関して、高知県でも具体的に取り組み始めている。3年ほど前から、県が高知県版CCRCの政策を打ち出し、それを受けて、自治体もそれぞれの地域での取り組みを本格化してきている。高知市では、生涯活躍の町として、助成金制度も整備して、民間の活動組織を支援して、本格的な取り組みを進め始めた。
 海外生活を経験している仲間がUターンで、3年ほど前からCCRCの活動を進めるべく、取り組み始めた。一昨年12月には組織を「一般社団法人高知サマサマCCRCセンター」とした。本年3月に高知市にプレゼンテーションする機会があり、その後組織として認定されて、本格的な活動に移行し、活動を始めている。
 もちろん、現在では、有楽町の交通会館には、ふるさと回帰センターとして、全国各地の事務所が勢力的に移住の促進活動を行っている。さらには、高知県でも、ほとんどの自治体が専門の部署を設け、民間の組織をも立ち上げ、一人でも地元へ移住者を受け入れようと、さまざまな誘致活動を行っている。我々CCRCの組織としては、これらの移住専門の部隊と交流を深めながら、シニアの移住に関して相互に協力し、情報交換しながら取り組んでいる。
 一般的に、若い移住者の場合は、地元は抵抗なく歓迎のムードがある。地域によっては、地元出身の方がUターンして帰ってくる場合や、地元に縁のある方々は歓迎する。しかし、シニアの移住は地元になかなか溶け込めないケースも多く見受けられ、ただ単に高齢者の受け入れには、抵抗があるケースも見受けられる。
 我々の活動は、これらのケースでも、できるだけ地元の方々の理解を深め、移住者が安心して定住できるよう、サポートすることが求められる。また、移住者が経験とノウハウを活用して、地元に貢献しながら生活できるように、情報提供や具体的な活動・紹介・斡旋をも大事な任務と考えている。
 最近の実例を挙げると。地元自治体の移住専門部署K氏から相談があった件で、東京の「高知県ふるさと回帰センター」からの連絡で、アメリカで40年暮らしていたシニアが、移住先として高知県を訪ねたいと連絡があった。CCRCセンターの方も、一緒に対応してほしい、とのことであった。私は指定された、移住6年のカフェ経営者の方へ出向いた。
 移住希望者KA氏は、東京浅草の生まれ。20歳のころから、海外生活に憧れ、ヨーロッパで数年生活した。その後北米カルフォルニア、サンディエゴに長く滞在し、医療活動等で地元に貢献してきた。70歳近くなり、やはり日本に戻りたいと考え、一年半前から東京に仮住まいをしながら日本全国各地を回り、どこかで移住したいと高知にも来てみたとのこと。
 私は、KA氏の状況と希望を確認し、5日間毎日あちこちとお連れしながら、高知の状況を案内した。たまたま、知り合いが、築8年の一軒家が空いているので、貸してもいいよと話があり案内した。その環境に満足したのか、ほぼ即決で移住を決められた。KA氏は一か月後に東京の借家を返して、車一台に、荷物を積んで、高知へ移住してくれた。その後も、家が近いので私も、よき友としてお付き合いしている。

2019年04月18日