83、田舎暮らしの勧め (令和元年6月20日)

 久しぶりに、高知の田舎から東京へ戻ると、JR・地下鉄等の乗り継ぎに、時間表を見る必要がないのに、今更のように感心する。乗り継ぎの時間を気にしないで、目的地に到着することができる。高知の田舎では、1時間から2時間に一本しかないバスの時間を気にしながら、目的地までの乗り継ぎを事前に確認しなければならない。したがって、自宅から車を利用するのが当たり前になる。都会の交通の便利さは、車の必要性を感じない。
 田舎暮らしに慣れてくると、誰しもが、いうことだが、あふれる人、人の波に圧倒される。都会生活を長く経験している私にしても、田舎暮らしが長くなってきている最近では、都会の雑踏に異様さを感じるようになる。都会の便利さに人口が集中している現状では、当然かもしれないが、新宿、渋谷、池袋等々の人々の集中度は異常なほどで、人も車もあふれかえる状況だ。田舎では、地域の中心を離れるとすぐに、田園風景が広がってくる、都会では、どこまで車で走っても、商店やスーパー等、お店が切れ目なく続く。先日、家族で、文京区から、山梨まで車で一般道を車で往復したが、100キロほどの道のりに、田園風景はわずかであることに気が付いた。

 我われが取り組んでいる、首都圏シニア層の高知への移住・定住の活動も、田舎暮らしにあこがれを抱く方々が多くなってきている状況で、各県それぞれ、地元の特色を売り込みながら活発に取り組んでいる。シニアに限らず、移住。定住を促進する活動を支援する組織の一つが、有楽町にある、NPO法人ふるさと回帰支援センターである。6月の中旬には、高知県も、高知県最大のUターン・Iターン相談会、高知くらしフェアを開催している。
 参加すれば、高知暮らしの最新情報がすべてわかる。高知県全域の担当者が参加し、先輩移住者の生の声が聞け、お勧めの空き家情報や、就職・就業相談ができる。会場には、託児サービス、授乳スペース、おむつ台等が用意され、数か所のブースを訪問してアンケートを出すと、抽選で高知県産品をプレゼントしてくれる。至れり尽くせりの設営である。
 60か所ほどの各ブースでは、個別に面談しながら、数多くの移住体験ツアー等が用意され、参加者の要望等のヒヤリングを行っている。移住者の関心事は、現地で、仕事が見つかるか、住まいは、さらには移住地の文化や環境がどうかということになる。シニア層に関しては、移住先で、自分の特技や経験が生かせるかどうか、新たな良い人間関係ができるか。もしも体の具合が悪くなったとき、介護等の必要が生じたときに、心配ない施設や対応が可能かどうかであろう。
 これから、多くの方々を移住・定住という形で受け入れていくため、高知県の仲間と連携し、より良い町や地域にするため、努力を継続して作り上げると、強く感じている。
 スローガンでもある、「生涯活躍のまち」を形成していく決意が必要と感じている。今後は、移住者・定住者一人一人が幸せと喜びを感じてもらえるように、地道な努力を重ねていく所存だ。どうか、関係者の皆様、高知県に更に関心を持っていただき、地元の方も、移住・定住されてきた方も、皆でこの自然の豊かな高知を、真のパラダイスにしたいものだ。
2019年06月20日