86、CCRC定例会(令和元年8月7日)

 高知県、高知市では、シニアの首都圏から地方への移住に、前向きに取り組み始めている。当初はこの活動をCCRC活動としてきたが、最近では呼び方が変わり「生涯活躍のまち」と呼ばれるようになってきた。全国それぞれの地域に適した取り組みが開始されてきている。
 高知市は特定の地域に関して、活動主体の取組を中心に、具体的な進め方や、調査検討を始めている。特に最近は、国の窓口で推進されてきたS氏のアドバイスを受けながら、4~5年の中長期計画を立てながら推進すべく、地域の選択や、必要なソフトやハードに関して詳細の検討を開始した。
 移住・定住を希望される方々のニーズとして、好ましい住み家があるか、自分に適した仕事が探せるか、さらには土地の風土・文化が自分に適しているか等々を検討するに違いない。これらのニーズに対応するため、それぞれの地元の方々や、法人との多くの接点を日頃から模索しておく必要がある。幸いにも受け入れ側として、高知県の規模はこれらのニーズに対応しやすいと感じている。
 仕事先に関していえば、シニアに適した仕事はそれぞれの企業において人手不足の現状で、かなりのニーズがあり、シルバー人材センターのみならず、幾つかの法人組織がシニア向けの就業先に関して対応している。移住者・定住者の住まいに関しても、高知市でも多くの空き家が存在している状況にあることから、今後賃貸借や不動産の売買に関してルールを整備していけば、有効利用することが可能と判断できる。
 今後は、高知市でも移住者やシニアが住みやすい環境を整備しながら、新たな“まち”づくりに向けて、「生涯活躍のまち」のモデルを検討するべく取り組み始めている。高知市と県内の他の自治体との連携で、中心で便利な高知市に、2段階移住の取組のモデル・タウンを幾つか立ち上げ、その後各人が好む地域へ定住する方向が望ましいと、既にスタートさせている。
 更に大切なことは、それぞれが語り合い、助け合う人的ネットワークの必要が欠かせないと考えている。定期的な交流の場を設営し、それぞれにお互いを知り合うことで、コラボレーションや助け合いを助長させる活動を継続し、それぞれの実例を共有し合う場づくりが大切と考えている。自分の能力を生かしたい人、その能力を必要としている人、人との触れ合いがいかに有意義であるか。そのような触れ合いの場所を数多く提供していきたいと考えている。このような地道な努力が将来「生涯活躍のまちづくり」の基本にあるに違いないと考えている。
 1か月に一度程度の例会でなく、偶然発性的でなく、自発的にメンバーがテーマを持ち寄り、議論を重ね提言していく組織にしていきたいと願うものである。若者の活力にシニアは勝てないかもしれないが、経験とノウハウを出し合うことで、驚くような結果を導き出せるかもしれない。アクティブ・シニアの力の見せどころである。

2019年08月07日