88、移住者の一例(令和元年9月9日)

 1950年生まれ、現在69歳のK氏に関して、最近高知県へ移住された事情と、現在の高知での活動に関して、身近にいる私からお伝えしたいと思います。どこかへ移住・定住を検討されている方の参考になれば幸いです。
 5か月前になるが、高知県香美市の移住促進の担当者から、有楽町のふるさと回帰センターの紹介で、アメリカ生活が長いシニアの方が、高知への移住を検討していて、シニアの移住促進(CCRC)に関して対応してほしいと、連絡があったときから始まった。
 彼は、東京浅草生まれで、腕の良い職人である父親のもとで育ち、大学を中退し、海外に飛び出した。ドイツを中心にヨーロッパに2年弱滞在。その後カルフォルニアに移り、サンディエゴで45年程過ごしていた。自分の生涯を、自分が納得できる日々を過ごしたいと、組織やサラリーマン生活には全く興味がなく、自分を磨くことと、組織に縛られない自由を追い求めていた。
 米国, サンディエゴに滞在している間に、多くの経験をする中で、結婚・離婚も経験し、お子さんにも恵まれた。多くの時間を自分中心に、自由人としての生活を謳歌したらしい。
 その間、体格の良い米国人に体力的にも負けないようにとのことから、少林寺拳法に没頭し、米でのその道の中心人物にもなり、自ら道場を開き多くの優秀な門下生を育てたそうだ。
 自ら、少林寺で体を鍛える傍ら、何かの原因で具合の悪い方々のために、自然治癒の研究に集中し、米国で多くの期間から表彰や推薦状をもらう。その道の専門家にもなり、多くの人々を治療し、自然治癒医療分野で貢献してきた。
 彼はそのまま米国で暮らすか、故郷の日本で晩年を過ごすか、かなり迷ったに違いない。
 何度か、日本の親戚や知人を訪ねる間に、自分の生まれ故郷である日本で暮らすことを思い描き始めた。米国民に関しては子供に至るまで、自分としては貢献できたと思い、故郷の日本に関して何か貢献できないかと考えたに違いない。東京へ戻った際に自分の落ち着き先として、北海道から九州まで日本各地を回ったらしい。
 ほとんど、全国を回ったころに、四国に足を踏み入れてないことに気が付き、高知へ出向いてくれた。私はたまたま米国生活も経験があり、彼の人柄にもすぐに溶け込むことができた。私の地元の友人が近くに築8年程の手頃な空き物件をもち、それを彼が気に入り、田舎の町の雰囲気も悪くないと判断し、高知への移住を決めてくれた。その場所は私の住む、香美市土佐山田町から10キロ程の美良布で、物部川の上流に位置する、自然環境にも恵まれたところである。それから、1か月ほどして、車に家財道具を詰めて、引っ越してきてくれた。
 現在は、英語を生かして、翻訳の仕事を探しながら、近隣の子供に英語会話を楽しく教えている。できれば、CCRCの活動に絡めて、彼の特技である、自然治癒医療の能力も生かしてもらいたいと考えている。

2019年09月09日