89、イベント好きの土佐の風土(令和元年9月17日)

 都会生活を長く経験している筆者が特に感じているのか定かではないが、高知に長く滞在して感じるのは、年間を通して多くのイベントがあることに驚き、いつの間にか自分もそれに参加していることである。
 特に予定がなければ、かなり優先的に出向いているのが毎週土曜日、高知市内で新港に近い池公園で開催されるオーガニック・マーケットで、これには農産物を中心に、健康志向でこだわりのある方々が毎週買い物に来る。生産者とお客が近い関係である。
 私は40店舗程のほとんどすべての生産者と言葉を交わす。特に親しい山間部(大豊)からの生産者の所で、多くの時間を割いて談笑する。ここの方からは春先に乾燥ゼンマイを仕入れして販売させてもらっている。夜明けとともにテントを張って、夏場以外は午後2時頃までで終了する。出店者は翌週一週間かけて商品の用意し準備するので、土日に販売が終了すると、親しい仲間と遅い昼食を一緒にする。生産者にとってこのときが、一週間唯一のくつろぎの時間である。私も度々参加させてもらっている。
 さらに、できるだけ出向いているのが、毎週日曜日に開催される土佐の日曜市である。高知城、追手門から東へ1.3キロに300年続く市である。私にとって多くの生産者と触れ合い、季節ごとの農産物や果物に関して知識を得ることができる勉強の場でもある。ここ数年通い続けているので、多くの出展者と親しくさせてもらっている。この日曜市も高齢化の現象により、最近は店舗の並びに空きスペースがかなり目立つようになってきている。
 主催する高知市は、長く続いているこの市を引き続き維持しようと様々な施策を検討している。その一つが、高知市を中心にした高知県下の各地域との連携を計ることを考慮して、市場の空きスペースを9つの地域に参加してもらうためにテントも用意している。
 私は、地元の観光協会からの要請もあり、香美市の当番の日曜日には出店者として、自社の製品(やきにくのたれ、ねぎ味噌、青ネギ等)を持参して、来店者と会話するのを楽しみにしている。意外にも、観光客、外国人の旅行者も多い。
 その数週間だけでも、地元の駅前、土佐山田駅周辺のエビス商店街で二日間のお祭りにも、友人と飛び入り参加した。昨日は土曜市の方々が、月曜日の敬老の日に別の場所でローカル・マーケットを出すので、見に来てほしいとのことで、友人を誘って、JAが農産物を中心に販売している「そさのさと」とサニーマート(スーパー)の間にある通路でのイベントを見学に出向いた。その前日には、高知街ララ。ララ音楽祭が、あちこちで開催されていたばかりである。
 なぜこのように、頻繁にイベントが開催されるのか、地方都市、高知市だけではないと思われるが、それにしても、高知人のエネルギーには驚かされるものがある。高知県としては、地産・外商に力を入れているが、地産・地消のためには、これら多くのイベントの機会が必要なのかもしれない。私もできるだけこの風土の中に溶け込んでいこうと思っている。

2019年09月17日